紬/楓子barmy army

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Out Of Step

東京最後の砦、オールマンが10年の歴史をもって15日に閉店した。佐藤さんと最後に電話で話を。思った以上にさばさばした様子だったのは、最後のセールと残務処理を片付けての安堵からくるものだったのか。一時代を築いたレコード屋の終焉、しかもイグニションとの兄弟店だったのも含め、オールマンの閉店は本当に残念だ。佐藤さん、神山さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。


レコードからCDに移行した時に消え去ったA面B面の意識と概念。起承転結をCD1枚で考えるのと、A面B面があるのとでは、アーティスト側も組立て意識はまるっきり違うだろう。聴き手側もCDがメインとなってからはBGMとしての音楽が成立したような気がして仕方がない。

人それぞれ個人差はあるだろうけど、自分はCDによって音楽が明確にBGMと化したことが多い。アナログのA面が終わってB面にひっくり返す作業、片面のタイム感がギリギリ音楽を「聴く」という行為、つまりはメシを食う、セックスをするなどのちゃんと向合う行為だったんだと思う。学生の頃に試験勉強をしている時に、音楽を聴きながらってのは自分は出来なかった。絶対に音楽に意識がいっちゃうわけで。若かったからだけでは無いだろう。

それを思うと、時代と共にフォーマットが変わることで聴き手の意識も当然変わってくるし、アーティストの提示も変わってくるはずだ。ハードコアやパンクは、やはり7インチにぶっ飛ばされることが多くて、それこそ45回転のアドバイスだった。駆け抜けるタイム的なものとしても、ハードコアやパンクは7インチが手っ取り早く、一番合ったフォーマットだと思うし。

今、iTunesやipod、mp3の再生ハード等、音楽自体がデータをメインになってからというのはアルバム自体の概念が無くなってきたように思う。レーベルをやってる手前、着うたとかの切り売りの話がよく転がり込んでくるのだが、ダウンロードの状況を聞いて驚く。これだけCDが売れない状況下、1曲150円からの単価で携帯からワンクリックの作業にて、楽曲を購入してる連中がそんなにいるのかと。

CDに関しても、iTunesにとりあえず取り込んでから好きな曲以外は捨てる.....おそらくはそんな事になっているはずである。曲の切り売り.....これも時代の意識だろうし。

実際、ipod便利やもん。どこに行くのも手放せんし(笑)。別に懐古主義じゃないわけで。それも含めて、レコード屋の意識、レーベルの意識って変えんとあかんのやろな。そんな事は前線の仲間は皆判ってるんだろうけど。


それにしてもTELEVISIONの1stのB面はElevationじゃないとあかんし、THE MODSの1stのB面はTwo Punksじゃなかったら、あんなに支持されなかったと思う。


写真) あなたが音楽を聴く頃は一体どんな事になってるんでしょうね。
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by barmyarmy | 2006-12-23 14:01 | a day